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Q 社長になったきっかけは?
行政書士事務所を開業するに至ったきっかけは、一言でいえば「世の中に対する憤りと、それに対し術を持たない無力な自分への悔しさ」です。 以前、私が勤めていた会社の社長に「世話になったお礼」として会社債務の連帯保証に判をついたのですが、みるみるうちに経営は悪化し社長は行方をくらまし、借金だけが私のもとに残りました。 知恵ある者はリスクを最小限に食い止め、知恵なき者が全てのリスクを負う結果となり、私は全てのリクスを負うはめになりました。 その後も不況の波を受けて転職がままならず、独立開業と謳われた行政書士資格を取っても私を雇い入れる企業は皆無でした。 そんな時思ったことは「誰も自分を雇い入れてくれないのならば自分で開業しよう!」それがきっかけです。 それから私は「憤り」とか「怒り」とか「悔しさ」といった「負のエネルギー」を自分の原動力に変えて、今ようやく少しずつ未来が見えるようになってきました。
Q どんな仕事をしている会社ですか?
「市民サポート」につきましては離婚・相続・交通事故などが中心です。 離婚は離婚協議書作成や公正証書原案作成だけでなく、ひとり親家庭へのメンタル面の相談や、面会交渉などの立会、キャリアサポートなど、離婚前後にまたがる生活支援全般に及びます。 相続についても、単に遺産分割協議書作成、遺言所作成のみならず、相続人間で争いにならないよう各相続人の立場を尊重し、相続人全員とコミュニケーションを図りつつ中立的立場で、各人に応じたアドバイスをしていきます。 「法人サポート」につきましては、会社設立や解散などの諸手続に付随して、主務官庁の許認可手続、海外への進出や外国人の本国への招聘手続き、そのほか公益法人等の諸手続きや、ものづくり企業への助成金のサポートと、広く企業全般にサポートは及びます。 私の印象では日本企業は海外進出にはいまひとつ積極性に欠けるような感じを受けています。 リスクヘッジをきちんと決めておけばその後の業務執行に関する決断はスムーズにいくはずです。 そんな経営者の「心」のサポートもあわせておこなっています。
Q 成功談を聞かせてください!
離婚業務のなんかの場合、本当は行政書士が「業」として作成する文書に関する相談しかできないのですが、それでもお客様は自分の感情が収まらないわけです。 ですから、自分と似た経験があれば自分の過去の経験を話したり励ましたりしています。 お客様の中には「今日死のうと思っていたけれど、樋口先生に会ったおかげで頑張って生きていこうと思った」と言われたことがあります。 その人から依頼された業務の結果は残念ながらうまくいかなかったのですが、頑張って生きていこうと思う気持ちになれたことは胸を張って成功事例だと言えます。
Q 失敗談を聞かせてください!
交通事故の被害者の方のために後遺症等級認定の手続きをしていたとき、お客さんのためにと思って、付随する書類を作成してあげたのですが、それが裏目に出て、却って相手方保険会社から、私がサービスで作成してあげた書類を逆手にとられてしまい、被害者にとって不利な内容の保険料しか支払われなくなってしまったことなど、自分が相手にとって良かれと思ってしてあげたことが、必ずしも相手にとって良い結果になるわけではないということを思い知らされました。 また、暴力団と思われるお客さんが来客した際、お茶をお出ししたのですが、これが「接待」と受け取られてしまい、後で因縁をつけられた際、こちらが出ていけといっても出て行かなかったのは「接待」としてお茶を出されたからだ!とゴネられたことがあります。 これは法律に携わる士業だけではなくいろいろな業界全般に言えることかもしれませんが、お客様にも「質」はあります。 良客・悪客もすぐには区別はつきにくいかもしれませんが、問題が生じたときは毅然とした態度と、自分に自信をもって発言をする必要があるかと思います。 加えて、お客様に対し、その場では厳しいことを言わなければならないようなときも、それが将来的にみてお客さんのためになるのであれば、敢て今、お客さんに対して辛くあたらなければならないことも必要だと思います。 お客様も後で振り返ってみれば「自分のために言ってくれたんだな」と思ってくれるはずです。
Q これから起業する人に向けてメッセージをお願いします!
「市民サポート」においても「法人サポート」においても私の事務所では、「人」を相手に商売をしていることが共通の認識です。 その意味では「金」を財産とするのではなく「人」を財産として、仕事をしているつもりです。 人を自分の資産として見方につけていけば金は後からついてくるもの。 ですから、自分の利益のため・・ではなく、自分が相手にしているお客様のため・・というスタンスを最初から一貫して崩さずに接することは、のちのちお客様を紹介してくれたりと、だんだん「人」に「お金」がついてくるようになるのだと私は信じています。 また、起業当初は往々にして資金不足が大きな課題になってきます。資金不足になっても、「金」に頼らずに「企画発想力(アイディア)」を頼りに資金不足問題を突破していきましょう。 大切なのは「自分が絶対に実現したいという夢を持ち続けること」と「企画・発想力(アイディアを実現するための企画力)」と「行動力」です。
企業データ
私の事務所では、「市民サポート」と「法人サポート」と二つのテーマを持っております。前者は離婚・相続・交通事故被害者の保険手続など、身近な法的問題でお困りの方、お金がなくてリーガルサービスを受けられない方を対象に、なるべく自腹を切らず、しかも比較的低価格でサポートを行っております。後者の方は、個人事業主から上場企業に至るまで、また公益法人やNPO法人など層は幅広く、役所等に提出する書類を作成したり、設立手続から解散手続まで経営の実情に応じたサポートをしております。また、弁護士、会計士、税理士、社労士、司法書士、弁理士などの各種専門家への橋渡しや一時的なご相談なども行っております。さらには東南アジア等海外進出を考えている会社様や、海外から日本へ人材を招聘する場合など、また政府助成金に関するご相談などにも応じております。
会社名樋口行政書士法務事務所
社長名樋口直人
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インタビュー掲載日:2012年05月22日